マンガ版を読むまで経緯とあれこれ
たまたま【幻想水滸伝シリーズ】の作品の動画を見ていて、自分も少し追体験しようと思ったのですが、
今からゲームをプレイするには少し時間がかかりすぎるしなぁ~と、
色々迷っていたところ・・・マンガ版の存在を思い出します!
今まで読む機会も無かったので、これを機にマンガ版に挑戦してみるかと手に取った訳ですが、
ただ、取り上げている内容が【幻想水滸伝Ⅲ(3)】だったのです。
シリーズの中でⅢって自分の中では、あまり良い印象が無い方だったり・・・
この理由には色々とありまして、
自分が幻想水滸伝シリーズに入ったのが、友人から借りた【幻想水滸伝Ⅱ(2)】でした。

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そのⅡの出来があまりにも素晴らしく感動した事もあり、
その後に無印(1)を、また友人から借りてクリアして再びⅡに戻り、
無印のデータをコンバートしてプレイし直すほど、強烈な印象を残した作品の1つでした。
それから月日が経ち、当時の最新機種だったPS2で、遂にⅢが発売すると聞いて胸が躍った事を覚えてます。
幻想水滸伝Ⅲは2002年の作品で割とPS2では初期作品。

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(この記事を書いてる現在から既に、17年の月日が経った事に驚きを隠せませんが・・・w)
そしてⅢをいざやってみると・・・正直イマイチな部分が多い内容で終わってしまった記憶があります。
前作のⅡと比較しすぎた事で、戦闘の微妙なテンポの悪さや演出。
PS2の初期という事もあってか、キャラクターのモデリングがしっくり来なかったり、
とにかく細かなシステム面でガッカリした記憶があるんです。
ただゲームのOPで流れるアニメーションムービーと音楽の完成度が凄かった記憶があります。
正直、OPムービーだけでも一見の価値あり!
【幻想水滸伝Ⅲ】OPムービー

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マンガ版は新規・古参の両方でも楽しめる内容!
そんな事もあり、すでに大昔の記憶になった幻想水滸伝Ⅲを、
見直す機会だという事でマンガ版を手に取った訳です。
そして、最後まで読んでみた感想は率直に言って
最高!!
いや、本当によく出来てるんですよ!冗談抜きでw
『志水アキ』先生を存じ上げてなかったのですが、
ゲームのキャラクターイメージ・デザインを崩さず、
原作絶対主義!って人でも、すんなりと入っていける内容と完成度に仕上がっていました。
読めば読むほど、うろ覚えだったゲームでの記憶がブワーッと蘇ってくる感じで、
最終的にはドンドン先が気になって一気に読んでしまいましたねw
そして改めて見るとⅢって、とてもよく出来たお話の内容だったんだと実感。
マンガを読み終わった今なら、幻想シリーズにおいてⅢは無くてはならない作品だと思います。
今更ですが、幻想水滸伝シリーズを良く知らない方に簡単な説明をすると
幻想水滸伝の世界では、紋章と呼ばれる不思議な力を発揮できる存在があって、 両手や額にその紋章を宿す事が可能です
その紋章の中でも『27の真の紋章』という存在があり、通常の紋章とは比較にならない程の力を秘めてます
不老の力を授けますが(不死ではない)、真の紋章には呪いに近い苦しみ(幻覚・破壊衝動など)を持ち主に与えたり、紋章そのものに意思があったり
歴代の主人公達も物語の中で真の紋章を宿し、その力に翻弄され大きな力の渦に巻き込まれていきます
その中で『108星』という108名(主人公を含む)の仲間達が、段々と主人公の元に集っていく事に
真の紋章を狙う者達や、大きな戦争(内戦)経て、多くの仲間達と共に真の紋章と向き合い乗り越えていく話です
説明したように、この作品は1作品に108名のキャラクターが登場するんですよ!敵を含めたら更にw
幻想水滸伝Ⅲに至っては主人公が5人います。
そして今回読んだマンガ版はなんとそれを、全11巻で完結させてます!
読む前はまとめきれる内容じゃないだろ・・・と不安だったのですが、見事に杞憂に終わりました。
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主要人物である複数の主人公達の目線でちゃんと物語が進行しており、
最年少『ヒューゴ』の真っ直ぐさと若さゆえの戸惑い、真の紋章を受け継いでからの不安や覚醒は見ごたえあり。
キャラクター:ヒューゴ
女性であり騎士でもある『クリス』は、「銀の乙女」の英雄と称されるが、女性としての脆さ部分と芯の強さが丁寧で。
キャラクター:クリス
謎多き男『ゲド』の、常に冷静でミステリアス一面、古い友人との友情に熱い場面が見受けられたり。
キャラクター:ゲド
他の主人公達とは一風変わったポジションである『トーマス』は、ビュッデヒュッケ城の城主としての決心と成長。
キャラクター:トーマス
無印・Ⅱで主人公達と共に戦い108星の1人だった『ルック』、そんな彼だからこそ見えてしまった、この世界の結末。
キャラクター:ルック
それぞれの葛藤や想いが、個人的にゲームよりも細かく分かりやすい形に描かれていると実感します。
108星の全員に関しては、流石に全員にスポットを当てるには至ってはいませんが、
ちょこちょこ登場している場面があったりして、いちおう全員登場してます。
結構見ている側からすると「あ、いたいた!」とかニヤニヤする感じだったり。
元のゲームである幻想水滸伝Ⅲの面白さを引き出しつつ、
ちゃんと昇華して完結されていたのが、今回のマンガ版の幻想水滸伝Ⅲの感想です!
ゲーム内のあれだけの内容を、全11巻で見事にまとめられた事に素直に感動しました。
自分の場合、Ⅲを既プレイの状態だった事もあり、思い出補正の部分もあるのかも知れませんが、
幻想水滸伝Ⅲやシリーズを知らない人でも楽しめる内容になっていて、シリーズの入り口としてもオススメ。
長さも全11巻で読みやすいので、ぜひ一度手にとって読んでもらいたい作品でした。

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自分の幻想水滸伝シリーズへの想い
ここからは、自分の幻想水滸伝シリーズについての想いみたいのを少し書いていきます。
シリーズは無印・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴと、ナンバリングをプレイしてきてはいますが、
【外伝(外伝Vol.1・2)】【カード】【ラプソディア】【ティアクライシス】【紡がれし百年の時】は未プレイなので
コアな幻水ファンとは呼べないでしょうが、それでも幻水シリーズは大切なRPGです。
特にⅡのキャッチコピーである『その強さがあれば、全てを守れると思った』は、今でも胸に響くものがあります。
そんな衝撃を与えたくれた幻水シリーズも、時代の流れなのか、作り手側の問題なのか、
今では埋もれていってしまったシリーズの1つだと感じます。
何よりも、開発・販売元である【コナミ】が、
本当にごく一部のシリーズを除いて、ゲーム事業から撤退してる印象があります・・・
出典:コナミスポーツクラブは苦情多発?潮時と感じたら試してほしい選択肢とは? | パーソナルジム de Changes Life
(やりたいのはゲームなんだよなぁ・・・)
そう思えば思うほど、埋もれさせるにはあまりにも勿体無さ過ぎる作品かと。
何よりも、やり残した設定が沢山あります。
肝心の『ハルモニア神聖国』の全貌も不明、ゲームでも一部しか登場していなかったはず。
そのトップの存在である『ヒクサク』も同様です。彼の持つ真の紋章『円の紋章』ってなんぞや?って部分も。
そしてやっぱり『27の真の紋章』がちゃんと出揃って欲しいのが本音ですね(『ユーバー』の『八房の紋章』とかも解明して欲しい)。
仮に続編が出る事があるのならば、
幻想シリーズは登場キャラクターが膨大な事もあり、キャラゲーとしても素晴らしい部分があります。
今の御時世だとある意味【ソシャゲ】向きかも知れませんね。
ただ!←ココ大事
過去・現在、他の名作と呼ばれた作品達の多くもソシャゲ化しては、
期待したものとは違い過ぎてガッカリする事ばかりだったので、
やっぱりちゃんとした形で続編をプレイしたいです!個人的には据え置きが理想!
キャラクターデザインも、幻想シリーズではお馴染み『石川 史』さんで復活してくれたら文句なし!
世界観は無印~Ⅴの世界観の延長で、いつか【幻想水滸伝Ⅵ(6)】がプレイが出来る事を願うばかりです・・・
以上が、自分の幻想シリーズについて想いです。
あ、最後に自分の好きなキャラクターは『オウラン』『ジーン』の姐さん達ですw
キャラクター:オウラン
キャラクター:ジーン
それでは
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